チャンク(chunk)とは、ネイティブが日常会話で非常によく使う短い会話の文章のことです。

 だいたい長くても単語が8つくらいで出来ている文章です。ネイティブは会話をするときには、日本人がやるようにいちいち頭の中で作文をしません。 ぜんぶチャンクで応酬します。

 チャンクをポンポンとテニスのように応酬することが、英語における日常会話といってもいいでしょう。 ですから、チャンク(chunk)は「かたまり」という意味ですが、英語は「かたまりで覚えるべき」言葉なのです。

 かたまりが、何時でも出るようにトレーニングしてあれば、会話は、必要な時に、必要な「チャンク放出ボタン」を「ポン」と押して、言葉を出し合いながら行うものなのです。

 ようするにチャンクのやり取りが会話というもので、この、「チャンクの応酬」、テニスやキャッチボールをするときのような「リズム感」がないと英語の会話はうまくいきません。

 日本人のように、いつも「作文」をしているようでは、会話がポンポンとはずみません。学会などでの難しい討論や論議をするとき以外では、頭で作文をしないのがネイティブのやり方です。

 
私は数十年間に渡って、何百人もの生徒さんを教えてきたのでわかるのですが、英語を喋れるようになるためには、難しい文法を勉強したり、単に英語を聞いているだけではとても難しいと思います。 あえて言うならそれだけでは英語が喋れるようにはなりません。

 英語(特に日常会話)を流暢にしゃべるためには、この短い文章(チャンク)を正しく発音して、しっかり覚えることが重要なのです。

 英語をスムーズにしゃべったり、聞き取ったりするためには、ネイティブが日常生活でよく使う短い表現(チャンク)を、「ちゃんとした発音でどれだけ身に付けているのか」ということに尽きます。

チャンクを沢山仕込んでいればいるほど、「いろいろな場面での会話がスムーズに出来るようになる」と言っても大げさでないと思います。

チャンクを知っているとこんなに便利!●
いちいち作文をしなくても会話ができる
表現が自然なので、ネイティブが聞いても違和感がない(英作文した表現は、文法的に合っていても、不自然な表現になりがちです)
文法の間違いをしてしまうという心配をしなくて良い
日常会話よりも、もっと複雑な話を英語で話せるようになりたいです。政治やビジネス・文化などの複雑な内容を話議論するきは、やっぱり作文をしないと無理だと思うのですが・・・?

チャンクだけだと日常会話だけにしか役立たないのではないでしょうか?
文法力をもっとつけたほうが良いですか?


A. チャンク(決まり文句)を知らないと、基本的な文法力があっても、議論では使い物になりません。

単語をたくさん知っていて、高度な文法知識がいくらあっても、数学のように「数式」を覚えれば、あとは数字を入れ替えて、計算すれば「答えが出る」=「自分の表現したい文が作り上げられる」という訳にはいかないのです。

 ではどうしたらよいのかと言うと、英語には「英語独特の音の出し方」があり、「文の作り方、表現方法」があるという事を知ることです。

文法でも、数式さえ覚えればよいので(日本の学校教育では、この方法で、長年、教育してきましたので)あとは「作文するだけだ」と思っている人が多いのですが、文法も例文を(短い文で、一息で言えるくらいの長さの、長くても「単語が8個ぐらいで出来たもの」を言語学では “chunk”と呼んでいます)を、しかも「多く」の例文を身体で習得しないと、会話でも議論・論争でも「役に立たない」のです。

●頭の中で、毎回、文法をひねくり回して「作文する」と、発話までに時間がかかりすぎて、対話、会話、議論になりません。

 ピンポンやキャッチボールと同じで、ポンポンとやり取りが出来なければ、対話も議論もできないのです。

●ネイティブたちは、よっぽど言葉を選ばなければならないとき(裁判での証言とか、国会での答弁とか、マスコミ相手にしゃべるとき)以外では、皆、チャンクでしゃべります。

我々のように「頭の中でこねくり回したりしない」で、チャンクでインプットされたものを、素直にチャンクのままアウトプットさせるのです。

 ですから、我々外国人も、ネイティブと同じように、チャンクでインプットするようにして「声を出して」アウトプットできるようにトレーニングしておかないと、「使い物にならない」ということなのです。

●長い表現は、これらのチャンクを接続詞(“that, and, but, etc.”や関係代名詞などで繋いで長くなるので、書く場合でも「チャンクでの発想」が重要です。

 会話や対話を楽しくやろうとするなら、表現力が豊富でなければならないのは自明のことです。単語力の問題でもあるし、教養の幅の広さや深さの問題でもあります。

多くのことばや文法・チャンクを知るだけではなく、それらを口に出して発声できるように修得することが大切なのです。

ですから、スポーツと同じで、身体で覚えること。
そのためには、「反復練習とその継続」です。

お茶、お花、日本舞踊、楽器や武道などのお稽古事をするのと同じ要領です。

「反復練習」を怠り無く継続してやっていくなら、お稽古事と同じように、やった分だけ上達するものなのです。

 錬度がプロの域に達するかどうかは天分にもよりますが、「天才・秀才」でなくても、地道な積み重ねによって、その域に近づくことはできるのです。

チャンクはどうやって見つければいいのですか?

映画や海外ドラマなどを見ていても、なんとなくしか聞き取れないし、英語を話す友達もいないので、チャンクを自分で見つけることができません。

 
チャンクは、映画やテレビを見ているとき、ネイティブと話をするときなど、「生の英語」に触れている時間のすべてが、見つけるチャンスです。しかし、これは自分で聞き取ることができる人でないと、ちょっと難しいかもしれませんね。映画のDVDだったら、「あっ、今の言い方、使えそう!」と思ったところは、巻き戻して英語の字幕を見て、メモしておくことができます。

 でも、生身の人間との会話では、巻き戻しもできないし、字幕もありませんね。ですから、聞き取る力をつける必要があります。

【自分でチャンクを仕入れたい人】

●聞き取りが苦手・・・英字新聞・洋書・洋雑誌などの素材からチャンクを拾う

●聞き取りができる・・・映画・海外テレビ番組・インターネット配信の動画や音声などを利用

あれこれ見るのもいいですが、映画だったら、同じ俳優が出ているもの、シリーズ物、同じ映画を何度も「繰り返し見る」方がチャンクを吸収しやすくなります。

 チャンクを覚えるときは必ず、「英語の発音とイントネーションに注意しながら、実際自分で声に出して」練習するようにしましょう。

 全ての場合に共通する、重要なポイントです。これをやれば、相手がチャンクを言ったときでも聞き取れて、会話がラクになります。自分で発音できない音や、チャンクは聞き取ることができません。

【チャンクの例をたくさん知りたい人】

●英語の専門家「スギーズ」が、長年かけて、英字新聞・映画・洋楽・ネイティヴとの会話・ニューズ・海外のテレビ番組など、「生の素材」から厳選した「とっておきの便利な決まり文句」ばかりを集めたチャンク集シリーズのCD教材をお試し下さい。この教材では、チャンクとその意味・発音の仕方など、「どうやったら、ネイティヴが話している(ネイティヴにも理解される)英語の音を出すことができるのか」についても、わかりやすく解説しています。

 通勤・通学前のひと時、移動中、休み時間・家事をしながら、運動をしながら、あらゆる場面で「聞きながら話す」練習ができる内容になっています。

目的やレベル別に、2種類のチャンク集があります。

↓2〜4単語から成るチャンクを収録したCD教材↓(初級〜中級向け)


5単語から成るメインのチャンクと、対話のチャンクを1400以上収録した会話パターン集
↓(中級から上級向け)↓


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