A. チャンク(決まり文句)を知らないと、基本的な文法力があっても、議論では使い物になりません。
単語をたくさん知っていて、高度な文法知識がいくらあっても、数学のように「数式」を覚えれば、あとは数字を入れ替えて、計算すれば「答えが出る」=「自分の表現したい文が作り上げられる」という訳にはいかないのです。
ではどうしたらよいのかと言うと、英語には「英語独特の音の出し方」があり、「文の作り方、表現方法」があるという事を知ることです。
文法でも、数式さえ覚えればよいので(日本の学校教育では、この方法で、長年、教育してきましたので)あとは「作文するだけだ」と思っている人が多いのですが、文法も例文を(短い文で、一息で言えるくらいの長さの、長くても「単語が8個ぐらいで出来たもの」を言語学では “chunk”と呼んでいます)を、しかも「多く」の例文を身体で習得しないと、会話でも議論・論争でも「役に立たない」のです。
●頭の中で、毎回、文法をひねくり回して「作文する」と、発話までに時間がかかりすぎて、対話、会話、議論になりません。
ピンポンやキャッチボールと同じで、ポンポンとやり取りが出来なければ、対話も議論もできないのです。
●ネイティブたちは、よっぽど言葉を選ばなければならないとき(裁判での証言とか、国会での答弁とか、マスコミ相手にしゃべるとき)以外では、皆、チャンクでしゃべります。
我々のように「頭の中でこねくり回したりしない」で、チャンクでインプットされたものを、素直にチャンクのままアウトプットさせるのです。
ですから、我々外国人も、ネイティブと同じように、チャンクでインプットするようにして「声を出して」アウトプットできるようにトレーニングしておかないと、「使い物にならない」ということなのです。
●長い表現は、これらのチャンクを接続詞(“that, and, but, etc.”や関係代名詞などで繋いで長くなるので、書く場合でも「チャンクでの発想」が重要です。
会話や対話を楽しくやろうとするなら、表現力が豊富でなければならないのは自明のことです。単語力の問題でもあるし、教養の幅の広さや深さの問題でもあります。
多くのことばや文法・チャンクを知るだけではなく、それらを口に出して発声できるように修得することが大切なのです。
ですから、スポーツと同じで、身体で覚えること。
そのためには、「反復練習とその継続」です。
お茶、お花、日本舞踊、楽器や武道などのお稽古事をするのと同じ要領です。
「反復練習」を怠り無く継続してやっていくなら、お稽古事と同じように、やった分だけ上達するものなのです。
錬度がプロの域に達するかどうかは天分にもよりますが、「天才・秀才」でなくても、地道な積み重ねによって、その域に近づくことはできるのです。
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