2月は28日までしかないので、あっという間に月末になりました。
いつもの調子で予定を組んでいたら、「あっ!しまった。」というわけで、
スギーズの体内カレンダーも調子はずれなようです。
今月も張り切ってお届けします。毎回長いメルマガですが、
今のところ「長すぎるぞ!」というお便りはいただいていないので、このまま
続行します。
しっかり読んで、英語に役立てていただければ嬉しいです。
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◆◇◆ 今回の目次 ◆◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
●英語の勉強に疲れてしまった人達にお送りする +++++春の処方箋+++++
〜私、そろそろ疲れました。いつまで英語を勉強したらいいの?〜
●場面別チャンク●
〜一般的な表現 接客・説教・いわく付きの来客対応・ホリエモンの話〜
●スギーズのひとこと●
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●英語の勉強に疲れてしまった人達にお送りする +++++春の処方箋+++++
■Q.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
「英語の勉強は、もう疲れた!」
いったいいつまで続ければいいんですか?
【Tさん他からの悩み】
私は長いこと、ダラダラと英語を勉強しているけど、イマイチ使えるレベル
にならずにいる、典型的な日本人の一人です。TOEICや英検などの試験は
そこそこ正解できるし、「ある程度までは」ネイティブと意思疎通できる
つもりです。でも、自分の英語がどの程度通じているのかわからないし、
このまま英語の勉強をすることに疑問を感じています。
あと、チャンクという発想はわかるのですが、政治とかビジネスの複雑な
会話は、やっぱり作文しないと出来ないんじゃないでしょうか?チャンク
だけだと、日常会話にしか使えないと思うんですけど・・・。
某有名発音メソッドで、発音も勉強したけど、効果を実感できていません。
これから、何を勉強したら良いのか、先生のアドバイスを下さい。
■Q.■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
日本では、3月は色々なことが終わる時期です。と、いうことは4月から色々
と始まりますね。この時期は、習い事を始める人が多い時期でもあります。
私は全国の弟子達から、しょっちゅう英語に関する悩みを相談されます。
その中から、よくある重要な悩みと、私のアドバイスをご紹介します。
(いつものことですが)長い回答です。でも、趣味なり仕事なりで、英語と
付き合っていく予定のある方にはきっとお役に立つであろう基本ですので、
最後までお付き合い下さい。
私の教材やメルマガと長いお付き合いをいただいている方には、耳にタコが
できそうな話も含まれていますが、その時はご辛抱ください。
┌ スギーズからの処方箋 ─────────────────────┐
私が、いつも、弟子達に理解させようとしている事は、
「反復練習とその継続」が重要だということです。
もうひとつ言っている事は「自分が発音・発声できることば
(自分にとって意味のある音の『連なり』)のみ、
自分の耳が認識・認知する」ので、自分が発声できない音または
その連なりは「ただの『雑音』としか耳が認知しない」という事です。
英語と日本語の大きな違いは「音の出し方」にあります。
母音を比較すると、日本語と同じ音は/e/(/エ/)のみで、
●基本的な12個の母音のうち、たったの1個なのです。●
他の11個は、全部、日本語には無い音です。
ですから、これらの母音を「正確に」、“perfect”という意味
ではなくとも、相手に通じるような(私はこのような状態を「ちゃんとした」
と呼んでいますが)発音で発声できるようにならなければなりません。
思春期までは(“puberty”、12〜14歳くらいの時期)、
LAD(Language Acquisition Device)(言語獲得装置)と言語学で呼ばれる、
人間の子供には、皆、平等に天から与えられている「能書き無しで母国語を
パーフェクトにマスターする能力」があるので、「マネをする」だけで未知
の音も認識・修得できるのですが、肉体的に大人になると、これが失われ、
子供がことば(特に母国語―お母さんのことば)を「パーフェクトに覚える」
ようには、外国語などを覚える事が出来なくなります。
ですから、
●「子供がことばを覚えるやり方(マネることで)で大人も覚えればよい」は
「間違った論理」なのです。
●大人には大人のやり方でなければ、外国語の習得はできません。
●音の修得でも文法(文章構成のルール)習得でも同じです。
どうしたら日本語に無い音が発音できるのか、その理屈を体に納得させ
ないと、体がいうことを聞いてくれません。
外人の先生が “Repeat after me.”(「マネしなさい」)と言っても、
大人になるとこの「マネが出来ない」のです。
●これは子供にしか出来ません。
大人になったら、大人のやり方でしか覚えられません。
発音でも文法でも同じです。
●文法でも数学のように「数式」を覚えれば、あとは数字を入れ替えて、
計算すれば「答えが出る」=「自分の表現したい文が作り上げられる」
という訳にはいかないのです。
ではどうしたらよいのかと言うと、英語には「英語独特の音の出し方」
があり、「文の作り方、表現方法」があるという事を知ることです。
音に関して言えば、その音の出し方が大変違うということです。
英語は “stress-timed language”(「強勢」でタイミングをとる言語)と
呼ばれ、「強弱」が重要なのです。
日本語は、 “syllable-timed language”(「音節」でタイミングをとる言語)
と呼ばれ、強弱とは「ほとんど関係の無いことば」なのです。
音程( “pitch” と呼ばれる)が上下する場合
(例:「はし〈箸〉」と「はし〈橋、端〉」との違い)はありますが、
ほとんど「平べったく、フラットに発音」されます。
母音だけでも、音(ア、イ、ウ、エ、オの5個の母音)は同じ強さで、
音の出だしも終わりも「同じ強さ」で発音されます。
擬音(ジャンジャン、ガンガン、バタバタなど)以外は
「平べったく発音」されます。
しかし同じ「アー」「イー」でも、英語的に発音すると、音の出だしの
部分を「強くたたいて発音」します。
そして最後は、流れ星、ほうき星のように尾を下げるように、音が消えて
いきます。「アァー」「イィー」のように。
私はこれを「頭をたたいて語尾を下げろ!」と言っています。
これを私は野球のボールを使って説明するのですが、ボールが母音だとすると、
英語はこのボールを「スナップをきかせて」「投げ飛ばす(ほうり投げる)」
のです。
ボールはスナップをきかせることにより、手から離れて投げ飛ばされます。
スナップをきかせないと、飛んでいきません。
そうして最後は「放物線を描いて」落下します。これを私は「頭をたたく」
と呼び、「語尾を下げる」というのです。
日本語は、このような発声方法とは全く違って、ボールから手を「離さないで」
ずっと持ち〈握り〉続け、音を出し終わったら手を開いてボールを離しますが、
その時は「非常に重たい砲丸投げの鉄のボール」を「水平に押し出す」ように
して、最後に「手を砲丸から離す」と、ストンとまっすぐに落下します。
このようにして、「エイ、ビー、シー、ディー、イー、エフ、ジー」と発音
するとアメリカ人(ネイティブスピーカー)の耳には英語として聞こえません。
いくらそれぞれの母音(/ i:/、/ei/、/e/など、 “phoneme”〈音素〉
と呼ばれる)を正確に発音しても、韻律学的要素(prosodic)である
●【たたき】を行わないと「英語には聞こえない」のです。
これは日本人にとっては、大変難しいことです。
しかし、個々の単語を正しいアクセントで発音することが出来ても、
文章を発声するときは、“stress”(「強勢」、または「アクセント」
と言ってもいい)でも、 “major sentence stress”(文中の単語の第一
アクセントのある部分〈音節〉と呼ばれるもの)があり、特に文末の単語が
それに充当する(そうでない場合も多いけれど)のですが、ここを他の単語の
それよりも「一段と強め」に発音しないと、
●ネイティブには「英語らしく聞こえない」のです。
“How have you been?”を、“how も “ have ”も “ been ” も同じ強さ
で母音を発音すると「エッ?"What?"」のような答えが返ってきたりします。
「久しく会わないけど元気?」と聞き取ってもらえないのです。
個々の単語を正しく発音していても、“been” を他の単語よりも一層強く発音
しないと、「英語に聞こえない」のです。
●英語にはstressに4つのレベルがあり、
弱い順に “unstress ”(アクセントとない音節の発音レベル)、
“minor word stress”(第二アクセント)、
“major word stress” (第一アクセント)、
“major sentence stress” (文中の最強のアクセント)
の4つのレベルがありますが、
●日本語では、通常、一つのレベルしかないのです。
これだけでも、大変な努力をしないと、多くの日本人には出来ないことなので
、これらの練習をスギーズ方式では、徹底的にさせるようになっています。
このような韻律学的なことは、
●日本の学校(英会話スクールも含めて)で教えないので
(外人の先生でも、これらをちゃんと教えられる人はほとんどいません)、
結構、発音を習った人でも、このように、相手に、よく聞き返されたりして、
「ちゃんと発音しているのにどうしてだろう?」とガッカリするのです。
文法でも、数式さえ覚えればよいので(日本の学校教育では、
この方法で、長年、教育してきましたので)、
●あとは「作文するだけだ」と思っている人が多いのですが、
文法も例文を(短い文で、一息で言えるくらいの長さの、長くても
「単語が8個ぐらいで出来たもの」を言語学では “chunk”と呼んでいます)
を、しかも「多く」の例文を身体で習得しないと、会話でも議論・論争でも
「役に立たない」のです。
●頭の中で、毎回、文法をひねくり回して「作文する」と、発話までに時間が
かかりすぎて、対話、会話、議論になりません。
ピンポンやキャッチボールと同じで、ポンポンとやり取りが出来なければ、
対話も議論もできないのです。
●ネイティブたちは、よっぽど言葉を選ばなければならないとき(裁判での
証言とか、国会での答弁とか、マスコミ相手にしゃべるとき)以外では、
皆、チャンクでしゃべります。
我々のように「頭の中でこねくり回したりしない」で、チャンクでインプット
されたものを、素直にチャンクのままアウトプットさせるのです。
ですから、我々外国人も、ネイティブと同じように、チャンクでインプット
するようにして「声を出して」アウトプットできるようにトレーニングして
おかないと、「使い物にならない」ということなのです。
●長い表現は、これらのチャンクを接続詞(“that, and, but, etc.”
や関係代名詞などで繋いで長くなるので、書く場合でも「チャンクでの発想」
が重要なのです。
会話や対話を楽しくやろうとするなら、表現力が豊富でなければならないの
は自明のことです。単語力の問題でもあるし、教養の幅の広さや深さの問題で
もあります。
●多くのことばを知るだけではなく、それらを口に出して発声できるように
修得することが大切なのです。
ですから、スポーツと同じで、身体で覚えること。
そのためには、「反復練習とその継続」です。
お茶、お花、日本舞踊、楽器や武道などのお稽古事をするのと同じ要領です。
●「反復練習」を怠り無く継続してやっていくなら、お稽古事と同じように、
やった分だけ上達するものなのです。錬度がプロの域に達するかどうかは天分
にもよりますが。
この長い話があなたのお役に立つなら幸いです。
└───────────────────────────────┘
ふー、長かったですね。最後までお付き合いいただいてありがとうござい
ます。
これ以上書くと、皆さんが寝てしまいそうですから、そろそろ本題の
チャンクコーナーに移りましょう。
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☆自然な表現はチャンクで。洋画のセリフもチャンクを覚えればラクラク☆
http://www.sugis-english.com/materials/chunks2.html
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●場面別チャンク●
〜一般的な表現 General Expressions〜
ここからは、チャンクコーナーです。
今回は、一般的な表現を4パターンご紹介します。全部チャンクです。
これを仕込んでおけば、色々に応用できて便利ですから想像力を働かせて
使いまわししましょう。作文するより楽ですよ。
メインになるチャンクと、それに対応する(うけこたえをする)、よく使われる
チャンクを何パターンかご紹介します。
いつものように、【発音】や、ナチュラルスピードでネイティヴが話すときの
【崩しワザ】も丁寧に解説している音声付きです。
良く聞いて、一緒に声にだして練習して下さい。
セットで使えるようにしておけば、話す役でも聞く役でも、バッチリです。
※訳は、男ことばになっていますが、もちろん女性が使ってもOKです。
------Chunk!--------------------------------------------------------
【1】店で買う・店員に尋ねる・お客様に対応する
●メイン●
I'll take one of each.
(そこにあるもの1個づつください)
★対話 1★
May I help you, sir?
(何かお探しですか?)
★対話 2★
Yes, please. I'd like some of these cakes
Can you gift-wrap them, please?
(ええ、そこにあるケーキが欲しいんです。贈答用に包んでください。)
★対話 3★
We have ten varieties.
Which ones would you like?
(10種類のケーキがありますが、どれになさいますか?)
★対話 4★
Well, all of them look delicious.
I'll take one of each.
(ええ、みんなおいしそうだな。全部ひとつずつください。)
♪音声♪↓こちら↓をクリック
http://www.sugis-english.com/sound/himitsu20/VOL56_0.mp3
最近は東京以外でも、外国人が非常に多いですね。お店の販売員や、飲食店
で働いている人が、「接客に役立つ表現はありませんか?」と質問してくる
ことも多いです。そんな人たちにはこのチャンクセットがおススメです。
相手が女性なら"madam"とか"lady"とかに変えればOKです。
緊張して"mom"といわないように。それは「お母さん」です!
たまにこういう人がいるので、気をつけましょう。日ごろから練習しておかな
いと、ついうっかりやってしまいがちです。
"We have ten colors."と言えば、「10色ご用意していますよ」
となります。
"Well, blue one looks nice."と言えば、「青いのが良さそうだな」
という風に、洋服や物を褒めることになります。
ちょっと単語を入れ替えるだけで色々に使えて便利ですよ。
【2】いわく付きの人物について話す
●メイン●
We're going to have company.
(お客さんがやってくるみたいだぞ)
★対話 1★
Who? Do I know?
No, one you know but you would not like him.
He's a big mouth.
(誰?俺の知っている人?)
(お前の知らないヤツだけど、気に入らないと思うよ。
こいつは、大口たたきなんだ)
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http://www.sugis-english.com/sound/himitsu20/VOL56_1.mp3
"big mouth"は、本当にしょっちゅう使います。
大風呂敷を広げたり、余計なことばかり言うような人に対して使い
ますが、相手に面と向かって"Come on, you're a big mouth!"
といって、「またまた〜、出来もしないこと言っちゃって!」
という風に使ったりします。
【3】 教訓めいたことを言う
●メイン●
You know how it is.
(そういうものだとわかっているでしょう)
★対話 1★
You can take a horse to water, but cannot make him drink.
(馬を水際まで連れていくことは出来ても、飲みたくない水を馬に飲ませる
ことはできない)
★対話 2★
You can say that again.
That's what classroom teaching of English is all about.
You know how it is.
(まったくその通りだよ。英語を、学校の教室で教えているのと同じだよ。
君もよくわかっているだろう)
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ちょっとお説教めいたチャンクですが、これも良く使います。
"You can say that again."、これも、ネイティブは良く使います。
"I agree."とか、"You're right."でも構いませんが、このチャンクを
使えると、かなり自然に会話に溶け込んでいる感じ、まさに「ナチュラル」
な英語になります。
【4】 ニュースについて討論する
●メイン●
He's frequently in the newspapers.
(彼のことは、しょっちゅう新聞記事になっているよ)
★対話 1★
Livedoor's Horiemon was frequently in the newspapers but not anymore.
(ライブドアのホリエモンのことは、しょっちゅう新聞記事になっていたけど、
もう近頃は取り上げられないね)
★対話 2★
You're right. Now, he's indicated and will be prosecuted soon.
(君の言うとおりだ。もう、彼は起訴されて、すぐに<裁判にかけられて>有罪
になるだろう)
★対話 3★
That's what you get when you cheat the public.
(国を欺くと、そういうことになるのさ)
♪音声♪↓こちら↓をクリック
http://www.sugis-english.com/sound/himitsu20/VOL56_3.mp3
ニュースや政治問題について話し合うときも、チャンクでポンポンと
会話をします。いちいち作文していては、会話になりません。
こういった内容では、過去形にしたり、未来形にしたり、多少、日常会話で
は使わないような単語も必要ですが、「きちんと作文をして討論しなくては」
と、構える必要はありません。
------Chunk!--------------------------------------------------------
会話で使える英語力をつけるためには、頭だけでなく口も同時に動かし
ましょう。コツコツ同じことを繰り返しやって、刻み込んでいくのです。
これが何と言っても、会話上達への近道です。それに、チャンクを使った
方が、ネイティブには「自然に」聞こえます。これが、何と行ってもチャンク
の利点です。
●スギーズのひとこと●
今回のチャンクも、前回と同じく作成中の新しいチャンク集からの抜粋です。
応用しながら、使いまわしてみてください。
ホリエモンの話は、すでにもう下火ですが、最近は常に誰かが同じような
件でニュースになっていますね。
私の事務所は、銀座に結構近いところにあります。先日、4丁目の不二家
をのぞいてみたら、レストランは営業しているのにショーケースは空っぽ
で、なんだか寂しい感じがしました。別の会社の不祥事が騒がれて、それ
こそ近いうちに「近頃は取り上げられないね」という日がくるのでしょう。
それでは、また次号でお会いしましょう!
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