みなさんは発音記号が読めますか?辞書で知らない単語を調べてみると、発音記号が書いてあります。あまり気に留めない人もいれば、毎回チェックする人もいるでしょう。学校の授業では習わなかったでしょうが、発音記号が読めて、その音をちゃんと発音できるようになると、大変便利です。
このページでは、英語上達の便利なツールとして、【発音記号】に親しんでいただくのに役立つ事を、いくつかご紹介したいと思います。
「発音記号の話なんてつまらなそうだ」と思っている人こそ、このページを是非読んでください。英単語を覚えるのが、かなり楽になりますよ。
■ 英語を母国語とする人(L1 speaker)と、
第二外国語とする人(L2 speaker)の違い■
|
英語を母国語とする人のことを、専門用語で「L1 speaker:英語母語話者」と言います。これに対し第二外国語話者は「L2 speaker」と呼ばれます。日本人はほとんどの場合L2
speakerですね。音声という側面から考えたとき、L1とL2の間にはこんな違いがあります。
L1 speaker:耳で聞いた音からつづり(spelling)を習得する
L2 speaker:つづりから発音を習得する
まったく逆なのです。
もっと簡単に説明すると、ネイティヴは、” pineapple”(パイナップル)という単語を覚える時、耳から音を聞いて覚えます。
彼らには、「どういう音の時に、どういうつづりになる」という母国語としての基礎知識があります。ですから、「聞いたままの音を文字にする」という訓練を重ねてつづりを覚えます。
しかし、英語が母国語ではない日本人は、彼らと同じ方法で覚えることができません。ですから、その事を知った上で、他の適した方法でやった方が良いのです。
【発音記号】と【発音の仕方】を覚えるとこんないいことがあります。
|
【発音記号】と【発音の仕方】を覚えるとこんないいことがあります。
辞典で調べた知らない英単語でも、ネイティブに通じる発音で読むことができる。
私は20年以上、発音矯正の個人指導をしています。ほとんどの教え子(私は弟子と呼んでいます)は大人です。
カタカナ発音と、日本式の英語教育にどっぷりつかってきた人達です。そんな弟子たちのほとんどが、私の発音教室に通い始めて2〜3ヶ月で、同じ事を言うようになります。
「先生、辞書で単語を調べる時に自然と発音記号に注意がいくようになりました。」
「聞いた事のない単語を辞書で調べても、それが自分で発音できるようになりました!」
私は弟子たちに「発音記号を覚えなさい」とは言いません。発音の説明をする時に、発音記号を見せながらやることはありますが、「発音記号を全部覚えなさい」とは言いません。
わざわざ言わなくても、自分で、英語の母音や子音をちゃんと発音できるようになると、辞書を調べる時、自然と記号にも目が行くようになるからです。
音楽に例えると、楽譜を読めるようになる感覚に近いでしょう。楽譜が読めれば、聞いた事のない歌でも、初見である程度歌えるようになりますね。楽譜が読めない人はこれができません。歌を耳から聞いて覚えるわけです。
しかし、正しい音を自分で再現することが出来ない人は、耳から聞いた歌をそのまま再現することができません。ですから、自分では「聞こえたとおりに歌っている」つもりでも、他の人が聞くと「同じ歌に聞こえない」「何の歌を歌っているのかわからない」ということになるわけです。
英語も同じです。順番はどうあれ、【発音記号】を覚え、【発音の仕方】を習得することを飛ばして勉強を続けるのは、非常に効率が悪いのです。
単語1つ覚えるにしても、一生懸命机にかじりついて、綴りを延々と覚える作業を繰り返すのは、ツラいことだと思いませんか?
それよりも、耳と目と口を使って、発音しながら、意味や綴りを覚える方がよっぽど楽です。
単語がなかなか覚えられなくて、苦労している人は、是非、【発音の仕方】と【発音記号】を取り入れてみてください。
それに、この方法で大変素晴らしいのは、「覚えた単語を、試験だけでなく、現実の会話でも使えるようになる」という点です。綴りと意味だけしか覚えていなければ、英会話に活用することは不可能です。日本人には、こういうタイプの人が多いのではないでしょうか。
エネルギーと時間がもったいないですね。
【まとめ】
発音記号と正しい発音を活用して、せっかく身に付けた単語力を有効に活用しましょう。