英語発音ならスギーズ! ◆ 連載小説 ☆ 我が英語渡世◆スギーズの英語人生、英語教材開発への情熱、ニューヨークでの生活の様子などをご一読下さい
◆ 連載小説 ☆ 我が英語渡世 ◆
VOL.68
著者 杉本 宣昭 
第六章 英語屋転業の記−ふたたび日本
英語のリズムは四拍子、日本語のリズムは三拍子半

英語のリズムは四拍子

 十年ぐらい前になるが、商用で渡米したおり、機中で読もうと思ってヴァンス・パッカード著の『ワードプレー』という本を購入した。読み終えたのはいつだったかよく覚えていないが、「英語のリズムは四拍子(フオービート)だ」という箇所だけが強く印象に残った。フォービート、つまりジャズのリズムである。パッカードは「英語のリズムで最も調子のよいものは四拍子(フオービート)。文中に三拍子の文が間に入っても、それを読む時は最後に一拍(いつぱく)を加えて四拍子のリズムにととのえて読む」と言っている。

 私は昔からのジャズ・ファンで、常々「なぜ日本のジャズ歌手はフォービートの曲が下手なのか?」という疑問をいだいていた。とにかくフォービートにうまくのり(、、)きれない人が多い。なんとなくぎこちないし、ちょこちょこ狂う。

 私も下手の横好きで、時々、巷のピアノ・バーなどで歌うのだが、フォービートの歌は「かなりうまく歌える」と思っている私でも、時々狂う。私の歌仲間でもこのフォービートを苦手とする者が多い。どうも、日本列島的に日本人はこのフォービートが苦手らしい。

(一体、どうしてなのだろう?)

 という疑問が私の頭の中にたえずあった。

 アメリカ人にとってフォービートは非常に自然なリズムで、みなうまくやる。だけど日本人はどうしてこれがうまくやれないのだろう?


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