調べ始めると、調子のよい三拍子半の例は沢山みつかる。そこで、これらを三つのグループに分けて代表例を書きだしてみることにした。
一、リフレイン(反復句)的表現
〈例の一〉
じゃん けん ぽん
あいこ で しょ
グウ チョキ パー
〈例の二〉
せっ せっ せの
よい よい よい
おちゃらか おちゃらか おちゃらかほい
おちゃらか かったよ おちゃらかほい
〈例の三〉
もーも たろさん ももたろさん
おこしに つけた きびだんご
ひとつ わたしに くださいな
あーげましょう あげましょう
これから おにを せいばつに
ついて ゆくなら あげましょう
〈例の四〉
あんた がた どこさ
ひごさ
ひご どご さ
くま もと さ
くまもと どこ さ
せんばさ
せんば山には タヌキが おってさ
それを りょうしが てっぽうでうってさ
〈例の五〉
いちばん はじめに いちのみや
二いまた にっこう ちゅうぜんじ
三また さくらの そうごろう
四また しなのの ぜんこうじ
五つは いずもの おおやしろ
〈例の六〉
かくれんぼ するもの よっといで
じゃん けん ぽん
あい こ でしょ
〈例の七〉
メーン パッ チ メン パッ チ
〈例の八〉
ピン ポン パン
〈例の九〉
やんぼう にんぼう とんぼう
〈例の十〉
しゃみせんの 「チン トン シャン」
〈例の十一〉
手締めの時の手拍子「パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン パン」
〈例の十二〉
鐘が鳴ります キン コン カン……
英語で鳴る鐘は ディン ドン ディン ドン(ding dong ding dong)と四拍子になる。
〈例の十三〉
「パチ、パチ、パチ、と手をたたく」
これを「パチ、パチと手をたたいた」と書くと、拍手がまばらだったということになる。やはり「パチ、パチ、パチ」と拍手喝采のほうがよい。
二、諺とか昔からの言い回し
万歳三唱
仏の顔も三度まで
三度目の正直
三三九度の盃
三国一の花嫁(花婿)
三拍子そろったいい男
三つ指をつく
三べん回ってワン
向う三軒両隣り
早起きは三文のとく
三つ子の魂百までも
三人寄れば文殊の知恵
三人三様
再三再四
三種の神器
三尺下って師の影を踏まず
盗人にも三分の理
居そうろう、三杯目にはそっと出し
かけつけ三杯
三羽ガラス
三ちゃん農業
三日坊主
みつどもえ
三つ揃え
これらはごく一部の例で他にもまだ沢山ある。「三毛猫、三井、三菱、三和、三越、三池、三ッ矢、三ッ星、ミツワ、三楽、三洋、三共、三協、三愛、三陽、岡三、三光……」などもその一部。日本人はとにかく「三」が好きなのである。