きょうは わたしの たんじょうび
ともだち いっぱい よんできて
みんなで ごちそう たべましょう
文章としてもこのようなスタイルは他にも多くみられる。その最もよい例が、童謡に使われる詩であろう。音楽的には四分の二拍子とか四分の四拍子のものでも、書かれた詩は三拍子半になっているものが多い。左記にいくつかとりあげてみた。
「つき」文部省唱歌
でた でた つきが
まるい まるい まんまるい
ぼんの ような つきが
「おつかいありさん」関根栄一作詞 団伊玖磨作曲(2/4拍子)
あんまり いそいで こっつんこ
ありさんと ありさんと こっつんこ
あっち いって ちょんちょん
こっち きて ちょん
「あひるの行列」小林純一作詞 中田喜直作曲(4/4拍子)
よち よち よち
かあさん あひるが
よち よち よち
あとから ひよこが
よち よち よち
いけまで よち よち
ガア ガア ガア
「おもちゃのちゃちゃちゃ」野坂昭如作詞 越部信義作曲(4/4拍子)
おもちゃの チャ チャ チャ
おもちゃの チャ チャ チャ
チャ チャ チャ
おもちゃの チャ チャ チャ
空に きらきら お星さま
みんな すやすや 眠るころ
おもちゃは 箱を とび出して
踊る おもちゃの チャ チャ チャ
「どんぐりころころ」青木存義作詞 深田貞作曲(2/4拍子)
どんぐり ころころ どんぐりこ
おいけに はまって さあたいへん
どじょうが でてきて こんにちは
ぼっちゃん いっしょに あそびましょ
「たき火」巽聖歌作詞 渡辺茂作曲(2/4拍子)
かきねの かきねの まがりかど
たきびだ たきびだ おちばだき
あたろうか あたろう よ
きたかぜ びいぶう ふいている
「だんだん 石だん」サトーハチロー作詞 湯山昭作曲(4/4拍子)
だんだん 石だん
一 二の 三だん
四の 五の 六だん
七 八 九だんで
くるりと ふりむいた
その他、リフレインとして三拍子の例は多い。例えば、バイクのTVのコマーシャルで使用された「ラッ タッ タ」
ねんねこ ねんねこ ねんねこよ
ドン ジャラ ホイ
チンチロ チンチロ チンチロリン
チュウ チュウ チュウ
曲のリズムが二拍子、四拍子でも歌詞の方は三拍子半、これは大変おもしろい現象である。別に歌詞自体も、リズムとして二拍子や四拍子のものがないわけではない。しかし、日本語の詩として読むと三拍子半のほうが我々日本人にとっては、調子のよいリズムとなるのである。